［ 家計 ］家計管理の滋味深さ
「家計管理が好き」
そう言うと、人はちょっとケゲンに思うかもしれません。
「ケチなのかしら」
「お金を貯めるのが好きなんだ」
と、ちょっと白んだ目で見るかもしれません。
だけど。
お金を正しく管理することの効用は、お金が増えることだけではありません。
- お金の不安やストレスから解放され、日々の暮らしがおだやかになること。
- 自分の決めたルールに従い、自分との約束を守って暮らすこと。
そうした心へのプラスの作用にこそ、家計管理の深い味わいがあるのだと思っています。
心をおだやかにする家計管理
新婚当初、わが家では家計管理ができておらず夫婦げんかをすることが多々ありました。
家計にお金を入れない夫へのイライラ、貯金を崩すたびに感じる罪悪感、クレジットの請求がくる怖さ…。
さまざまなストレスと不安から、離婚を本気で考えることもありました。
しかし家計をきちんと管理できるようになると、お金に関する不安や不満は解消され、夫婦関係もみちがえるほどおだやかなものになりました。そして、夫婦で「今年１年どんな風にお金を使おうか」と予算を立て、お金についてポジティブに話ができるようにもなりました。
家計管理は、日々の暮らしと心を凪いだものにし、前向きにする力を秘めていると思っています。
自己肯定につながる家計管理
家計管理には、多かれ少なかれ人それぞれのルールがあると思います。
- 予算を立てて暮らす
- 毎月いくらは先取り貯蓄をする
- 定期的に家計簿をつける
- 目的に応じて口座を使い分ける…などなど
そうした取り組みの中で自分の暮らしのサイズ感を把握し、自分に合った管理方法や考え方を発見・確立していくことは、自分自身と向き合うことにつながります。
そして、自分の決めたルールを守り、きもちよく家計管理を続けられるようになると、しだいに「私やるじゃん」と小さな自信が生まれてきます。自分との約束を守ることは、ひいては自己肯定にもつながっていくはず。
もしも自分自身になかなかマルをあげられない人がいるのなら、家計管理からはじめてみてはどうでしょう。
お金も貯まりやすくなり、一石二鳥。損をすることはきっとないと思います。
滋味深き家計管理
家計管理は、じんわりと暮らしや心に豊かさを与えてくれます。
あまり人には言えない話題だからこそ、自分の心の中だけに染み渡る何かがある。
あまり大っぴらには公言できないけれど、そんな滋味深き家計管理が私は好きなのです。
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